Yasushi Kuroiwa

2021年7月26日2 分

「NY 株の上昇を好感、いったん上方の窓埋めへ」~7/26(朝刊)

 先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 238.20 ドル高の 35061.55、ナスダック総合指数は 152.39 ポイント高の 14836.99 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28230 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。

 連休中の NY 株は最高値を更新。先高観の強い動きとなっている。日経平均もそれにつられる形となり、上値を試す動きになるだろう。為替市場では円相場が下落。1ドル=110 円台半ばでの推移となっている。足元の円安も好材料となり、日本株は上値を試す動きとなりそうだ。

 米株高を受けて日本株も買い優勢となりそうだが、コロナ変異種の感染拡大には注意が必要だ。オリンピック開催が続いており、同時進行的に変異種のさらなる拡大が予想される。「8月前半には 3000 人」という尾身会長の発言もあり、経済へのダメ―ジ、医療逼迫は不可避のものとなりそうだ。

 あと、今週の注目点となっているのが、GAFAM も決算だ。グーグル、アマゾン、フェイスブック、アルファベット、マイクロソフトの決算発表が相次ぐことになり、イベント・リスクとして意識されている。足元の NY 株はこれら企業の好決算を期待して高値を更新。ハードルがかなり上がっている。予想に届かない内容が出てきた場合には、投資家の失望売りを浴びる恐れがある。

 このような状況下、投資家は「売りポジション」を維持しながら、買い一巡後の動きに注目することになる。大幅高スタートの後、大失速すれば現状維持だが、買いサインが出現すれば、いったんポジションを買いに戻す必要がある。

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