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「いったん戻ったものの、急落リスクがくすぶる」~7/29(夕刊)

 本日の日経平均は 200.76 円高の 27782.42 円で取引を終了した。朝方から堅調な値動きとなり、上値を試す展開。後場に入ってからも上昇幅を維持しており、ややリバウンド歩調が強まる形となった。


 日経平均の日足チャートでは小陽線が出現。この付近での買い圧力の強さを示唆しており、いったん安心感が広がっている。「とりあえず急落リスクは回避された」との見方が強まっており、日経平均は上値を試す動きとなりそうだ。

 しかし、チャートの弱気形状は維持しており、先安観は非常に強い。上方には窓(27809.86 円-27862.69 円)が位置しており、これが実質的な上値抵抗帯として機能。上値余地は極めて限定的だ。目先は下方の窓に引っ張られる形となり、再び先安観を強めることになるだろう。


 もちろん相場の弱さを演出しているのは、東京のコロナ感染の拡大だ。本日の新規感染者 は3865 人となっており、3日連続で過去最多を更新した。オリンピック中止論も囁かれるなかで、事態はより深刻度を増してきたようだ。永田町では早くも「ポスト菅」の声が挙がっており、この不透明さが相場を押し下げることになりそうだ。株価は政治リスクをとことん嫌う――そういった経験則があり、投資家はこの先、注意が必要だ。


 現在の相場はまだ「通常モード」。下落基調と言っても、パニック的なものにはなっていない。ただ、次の瞬間にマーケットが豹変する可能性があり、投資家はくれぐれも警戒しておきたい。今はその前兆のようなものが表れている。


<マーケット・ストーリー>

石に抱きついても無駄だ。誰かがやって来て、静かにその手をゆっくりと解くだろう。最後は情け無用で足で蹴るに違いない。「どうせ丘に上がっても、感染するだけだよ」―-ウルトラC は出ないのか・・・。

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