昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 8.22 ドル安の 31060.47、 ナスダック総合指数は 56.52 ポイント高の 13128.95 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28430 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。注目のトランプ大統領の弾劾訴追は、下院で賛成多数で可決。来週にも上院に送られる見通しとなっている。市場はやや警戒感を強めているが、基本的にこの弾劾は上院で否決され、時間切れとなる公算が大きい。今月 20 日にはスムーズな政権移行が行われ、そういったことは杞憂に終わるだろう。
東京株式市場では相変わらず、手掛かり材料は乏しいものの、値がさハイテク株などには 積極的な買いが入っている。全体相場を押し上げる要因となっており、先高観は強まる一方 だ。
国内では緊急事態宣言の対象地域が拡大したものの、現時点で株価への影響は限定 的。市場はコロナの感染拡大を織り込んでおり、株価は下方向に反応しにくくなっている。 むしろ将来的な「ワクチン接種→経済正常化」を前提に動いており、売り方の買い戻しを原 動力に「株高」で反応している。日本株は典型的な「自己強化型」の上昇相場。株価が上昇 することで投資家が徐々に自信を高めていき、全体相場が押し上がる「循環物色」が行われる公算が大きい。投資家はこの強い流れについて行くしかなく、「買いポジション」を維持すべき局面だ。
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