昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株30種平均は114.32ドル高の30129.83、ナスダックス総合指数は36.80ポイント安の12771.11となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は26650円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。
昨晩のNY株式市場は、クリスマス前日のため短縮取引。イギリスとEUのFTA(自由貿易協定)の合意が伝えられたものの、市場参加者は限定的。小幅な値動きに留まった。東京株式相場は閑散商いが予想され、動意の乏しい展開を余儀なくされそうだ。
日経平均のチャートでは昨日、ローソク足では上ひげが出現。上値の重さを示しているが、結果的には窓を空けて上昇した。強気相場が継続していることを示唆しており、その点では買い安心感が漂うだろう。
市場は完全に「」厭戦(えんせん)ムード」が漂っている。クリスマス休暇、そして年の瀬が迫っていることで、「今さら勝負してもしょうがない」的な雰囲気となっている。ただただ、値動きの良い直近IPOを物色し、「お茶を濁している」感じだ。少ない銘柄に短期資金が集中し、「それで良し」といった様相にもなっている。日経平均は「閑散に売りなし」とばかりに水準を切り上げる展開。出来高は極端に少なく、本日もそういった流れを踏襲することになるだろう。投資家は主体性のない上昇相場に、黙ってついて行くしかない。「そのうち花が開く」と信じるしかないのだ。
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