本日の日経平均は 26.45 円高の 29357.82 円で取引を終了した。前日終値付近での値動きが続き、動意の乏しい状況。今晩、米国で雇用統計の発表、週末要因も重なり、投資家は様子見姿勢を強めた。
日経平均の日足チャートでは十字足が出現。上方の残された窓ではあるが、これをわずかに埋める形。それでも引き続き、上方に窓が空いており、これが株価を引き寄せやすい。短期的には 170 円程度の上昇余地があり、来週早々にも埋めることになりそうだ。
東京市場は手掛かり材料難の閑散相場となっている。一部の景気敏感株、材料株は賑わっているものの、指数連動性の高い一部の銘柄、業績見通しに不安のある銘柄には執拗な売りが出ている。決算発表が相次ぐなか、投資家の視線は厳しくなっており、全体相場を押し上げるには至っていない。コロナの長期化、ワクチン接種の遅延、オリンピックへの不安などが重なり、積極的に上値を買い上げるのには難しい状況だ。
それでも投資家は「買いポジション」を維持するしかないだろう。日経平均の日足チャートでは、依然として強気形状が続いており、拙速に降りる必要はないからだ。「ボックス相場」は継続しているものの、「上放れ」の可能性もそれほど低くはない。ノーポジや売りに転じる必要はなく、引き続き「相場の強弱感」を見極める局面だ。
<マーケット・ストーリー>
「ごめ――ん、これしかなかった」――届いたのは乾いたピクルス1枚。確かにこれがあるのとではないのでは、微妙に味が違う。「もう少し待ったら、二枚目がやってくるに違いない」―― 半開きの窓からは隙間風がわずかに吹き込んでいる・・・。
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