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「やや堅調スタートも、上値を抑えられやすい」~4/13(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 55.20 ドル安の 33745.40、ナスダック総合指数は 50.19 ポイント安の 13850.00 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29595 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや堅調スタートを想定。小幅高から始まると思われる。


 昨日の日経平均は買い一巡後に失速。後場に入ってから下落幅を拡大させた。先週末に決算発表をした安川電(6506)が急落。好決算が材料出尽くしへとつながっている。今後も続く決算発表に対する警戒感が広がっており、株価が上昇しにくい環境となっている。本日も決算銘柄、そして先導役となっている安川電の動きに注目となる。

 日経平均の日足チャートでは昨日、下方の窓を下抜け。典型的な弱気形状へと変化している。同時に上方の壁が巨大化。ますますボックス相場を形成しやすくなっている。本日は堅調スタートが予想されるものの、早々に上値を抑えられる展開を想定。再びマイナス圏に転じるかもしれない。


 こうなってくると投資家は「下方向」への警戒を怠ってはいけない。決算のハードルが上がっており、多くの銘柄が下方向で反応しやすくなっているからだ。悪い決算は素直に売られ、好決算も材料出尽くしとなってしまう。そういった動きが確定的となれば、投資家はこぞって保有銘柄の売りを出すことになるだろう。決算を待たずに見切り売りを出すということだ。


 ただ、そういった流れが小幅に留まり、引き続き、ボックス相場を形成する可能性は十分にある。米長期金利の上昇が一服したことで、成長株に対する警戒感が出にくくなっているからだ。そのような決算、米長期金利が綱引きすることで、「そんなに下がらない」という雰囲気が醸成される可能性は十分にある。投資家は「売りポジション」を持ちながら、本格的な下落につながるのかを見極める局面だ。

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