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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「やや堅調スタートも、相場の方向性は下向き」~7/1(朝刊)

 昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 210.22 ドル高の 34502.51、ナスダック総合指数は 24.38 ポイント安の 14503.95 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28830 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや堅調スタートを想定。少しリバウンドを試すと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、上方の窓を上ひげで埋める形。強い達成感が漂っており、ここが戻りメドであることを示している。下方には「目指すべき窓」は存在していないものの、相場の方向性は「下向き」のようだ。

 本日から名実ともに下期相場入り。新規資金は入りやすいものの、基本的に手掛かり材料に乏しい。米長期金利は年 1.4%台で落ち着いているものの、米ハイテク株には積極的な買いが入っていない。今週末は米雇用統計を控えており、投資家が様子見ムードを強めている。日本株はやや堅調スタートから方向性を探る動きになるだろう。


 市場が気にしているのは、今後のコロナの感染拡大だ。ワクチン接種が進んでいるとはいえ、そのスピードは鈍化している。今月にはオリンピックが開催され、各国から選手団、関係者が入国してくる。すでにウガンダ選手に感染が確認されるなど、水際対策が杜撰なのが現状だ。専門家によると、この時期での感染拡大は避けられそうもなく、東京などに改めて緊急事態宣言が出される可能性が高まっている。経済への悪影響、医療逼迫への警戒感が強まっており、それが株価を押し下げることになるかもしれない。投資家は改めて「売りポジション」を維持。秋の政局を含めて、警戒を強めるタイミングとなっている。

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