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「アフターコロナ相場、トヨタは 1 万円に急接近」~6/3(夕刊)

 本日の日経平均は 111.97 円高の 29058.11 円で取引を終了した。朝方は軟調スタートとなったものの、その後はすぐに切り返す動き。それでも上値はすぐに抑えられ、徐々に伸び 悩む形となった。


 日経平均の日足チャートでは、連日の陽線が出現。順調な上昇相場であり、市場の雰囲気は決して悪くはない。その背景となっているのが、コロナ後を見据えた経済の正常化だ。外食やアパレル、陸運などのこれまで悪影響を受けてきた銘柄が、「アフターコロナ」を見据えて上昇。全体の雰囲気を明るくさせている。それに加えて、日本を代表する銘柄トヨタ (7203)が 1 万円の大台に急接近。連日の上場来高値更新となっている。超優良銘柄であり割安株。半導体不足が囁かれるなかでの高値更新であり、そういった意味で非常に強い動 きと言えるだろう。

 その一方で相場の足を引っ張っているのが、足元軟調に推移しているファストリ(9983)である。5月の既存店売上高が前年を下回ったことで、投資家の見切り売りが優勢。コロナ禍でがんばってきた銘柄だけに、その反動が出ていると言えよう。ファストリは1銘柄だけで日経平均を 132 円も押し下げている。それでも指数はプラス圏を維持しており、それだけ「相場は強い」と言えるだろう。市場はこれまでダメだった銘柄を買う動きを強めており、コロナが終わった後を完全に見据えているようだ。


 日経平均の日足チャートでは、上方の窓を目指す展開。短期的には窓上限(29346.14 円)までの上値余地があり、あと 300 円は上昇できそうだ。


 ただ、窓埋めの経緯から「相場はそれほど強くない」ことが分かっており、過信は禁物。どこかで失速する可能性は十分にある。「買いポジション」を維持しながらも、そういったことには神経質になる必要がある。


<マーケット・ストーリー>

「ごめん。上の窓に届かないから肩車して」―-一人、そして二人と、その高さを積み上げていく。「おいおい、ほんとに大丈夫かよ。ちょっと不安定じゃない?」―-誰もが心配するなかで、そっと手を伸ばしていく。「もうちょっと、もうちょっとだから・・・」

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