本日の日経平均は584.99円安の29100.38円で取引を終了した。米株安、円高を受けて、朝方から売り優勢。コロナ感染拡大への警戒感もあり、株価は下落幅を拡大させる展開となった。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。目標としていた下方の壁の上限付近に到達しており、ここでは一定の押し目買い。売り一巡後は下げ渋っている。
チャートは何か、ポキッと折れたような感じだ。これまで何とか値を保っていたものの、結局、漠然とした悪材料に押されている。その背中を押したのが、米国株の下落と円高の進行。ハイテク株、成長株には売りが出やすくなっており、全体相場を押し下げている。実際、日経平均の下落寄与度は、いつもの値がさ株。投資家がリスク回避姿勢を強めていることが分かる。
「窓・壁・軸理論」では、下方の壁上限付近に到達したことで、ここで明確に下げ止まるかが焦点だ。現時点では「ボックス相場」が継続している可能性があり、改めて上値を試す展開は十分にあり得る。投資家はその強弱感を測りながら、今後の相場を見ていかなければならない。
焦点となるのは、下方の窓(28821.83 円―28953.22 円)との攻防だ。短期的にはこの窓は株価を引き寄せやすく、ここまで一気に下落する可能性がある。同時に本日は上方に窓 (29361.28 円-29530.84 円)が空いており、ここまでのリバウンドの可能性も残されている。どちらの窓を先に埋めるのか――その辺で強弱を判断することになる。
<マーケット・ストーリー>
おでんなんか食べている場合ではない。なんか「ポキッ」と折れる音がしたのだ。飛行に重大な影響が出るかもしれない。すべての乗員が、なんとも言えぬ違和感を覚え始めた。「このまま自由落下してしまうのか!」
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