「リバウンドスタート、議会証言はタカ派ではなく・・・」~1/12(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 183.15 ドル高の 36252.02、ナスダック総合指数は 210.62 ポイント高の 15153.45 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28460 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すと思われる。

 注目のパウエル議長の議会証言は、予想されたほどタカ派的なもの(金融引き締め的なもの)ではなかった。市場では買い安心感が生まれ、リバウンドを試す動きが優勢。ハイテク株などが上昇した。米長期金利は年 1.7%台半ばに低下。日米金利差の縮小を受けて、為替相場はやや円高にシフトしている。日本株は円高を嫌気する部分はあるが、米株高を素直に好感。前日までの下落に対する反動が優勢となりそうだ。


 日経平均の日足チャートでは昨日まで、3日連続で陰線が出現。ザラ場での相場の弱さを示しており、先安観が強まっている。下方の壁を試す動きとなっており、将来的な下放れが懸念される状況。チャートの弱気形状には変化はなく、買い一巡後に上値を抑えられる展開となりそうだ。


 市場が警戒しているのはやはり、オミクロン株の猛威であろう。爆発的な感染拡大が予想されており、エッセンシャル・ワーカー(人々の生活に必要不可欠な労働者)の活動停止が懸念されている。症状自体は軽いと見られているものの、医療や物流などへの影響が予想されているのだ。投資家はそれがどの程度のものなのか――見極める局面となりそうだ。


 ただ、オプション価格から逆算されるインプライド・ボラティリティ(予想変動率)は 20%強であり、「通常時」のそれとまったく変わりはない。現時点では「普通の下落」であり、投資家は過度な心配をする必要はなさそうだ。銘柄によっては割安感から押し目買いが入ってくるものもあり、資金が集中する可能性すらある。相場をあまり悲観せず、「押し目買いチャンスをうかがう」といったスタンスで良さそうだ。チャートは基本的に「弱気」なので、「売りポジション」をとらざるをえない。そのような状況下、「相場の転機」をじっと待つ局面となる。

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