「上値を試す展開、懐疑の中を買い進むしかない」~3/23 (朝刊)

 昨日の米国株式相場は反発。ダウ工業株 30 種平均は 254.47 ドル高の 34807.46、ナスダック総合指数は 270.36 ポイント高の 14108.82 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27465 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。強気相場が鮮明になっており、一気に先高観が強まっている。「窓・壁・軸理論」でも新たなファンダメンタルズの壁⑤が出現。軸が上向きに傾いたことを示唆している。基本的には上方の窓を埋める展開であり、株価は上値を「普通に」試しそうだ。

 上昇の背景となっているのが、米金利上昇を株価に対してプラス評価する動きだ。米長期金利は年 2.4%に接近しているものの、金利上昇が「金融正常化への一歩」とみている。金融機関による利ザヤが改善することで、銀行、保険などの株価が上昇。日本株に対しては円安がプラスとなっており、自動車などの輸出関連株の上昇を促している。資源価格の上昇も関連セクターにはプラス。物価上昇による経済への悪影響は「とりあえず目をつぶっており、株価は全面高の様相を呈している。ウクライナ情勢は依然、不透明感が強いものの、株式市場は「最悪の事態にはならない」と踏んでいるようだ。いったん株価は底をついており、売り方の買い戻しの動きが急ピッチで進んでいる。


 株式相場がリバウンド相場を謳歌できるもの、「ロシア次第」ということになりそうだ。プーチン大統領は生物・化学兵器の使用を匂わせており、「ウクライナがやった」と偽旗作戦を敢行する恐れがある。西側諸国にとって重要なのは、作戦が行き詰っているプーチンを追い詰めないこと。最終兵器に手を出すまえに、「逃げ道」を用意することにありそうだ。市場はそういった可能性を織り込みに行っており、株を買い上げる動きとして出ている。投資家は「買いポジション」を維持しながら、「落としどころ」を見極める必要がありそうだ。停戦交渉が進んでおり、それがどこかで決まる可能性があるということ。ロシアにとって兵力を立て直す「時間稼ぎ」ではあるが、それが「半永久的に続く」――そういった期待を高めることになりそうだ。投資家は「懐疑の中」ではあるが、ここは買い進むしかない。

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