「上放れ、この勢いに乗る」~2/8(夕刊)
本日の日経平均は 609.31 円高の 29389.50 円で取引を終了した。朝方から買いが優勢となり、その後はさらに上値を試す展開。チャート上の節目を突破したことで、上昇スピードが加速する展開となった。
日経平均の日足チャートでは、ボックス相場から上抜ける状況。「窓・壁・軸理論」においては、上方の「テクニカルの壁」を突破しており、改めて相場の強さをうかがわせる。「新たな領域」に突入したことで、大きな上値余地が生じている。売り方は買い戻しを急いでおり、しばらくはこの流れが続きそうだ。

相場のけん引役となったのが、強いアメリカ株と円の下落歩調。時間外取引では米株価先物が強含み、円相場も1ドル=105 円台半ばでの推移となっている。日本株が買われやすい環境となっており、投資家が自信を持ち始めたようだ。ローソク足での強い先高観が残っており、しばらくこの流れが続きそう。
市場が期待しているのは、米国の追加経済対策と、コロナ後の経済の正常化だ。同時に持続的な金融緩和も期待しており、それが結果として「株高」として表れている。機関投資家は「買わざるリスク」を意識し始めており、それがさらに相場を押し上げる展開となっている。足元で的確に「振るい落とし」が行われており、需給が改善する要因にも。ここから上値志向が一段と強まる可能性があり、投資家はこの勢いに乗るしかないだろう。