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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「上方の窓を完全に埋め、強い達成感」~5/10(夕刊)

 本日の日経平均は 160.52 円高の 29518.34 円で取引を終了した。堅調スタートのあとは、一時上昇幅を 300 円以上に拡大させる場面もあったが、後場に入ってから伸び悩む展開。午前の取引終了後に決算を発表した川崎汽船(9107)と郵船(9101)が一段安となり、市場のセンチメントを悪化させた。


 日経平均の日足チャートでは、長い上ひげが出現。一時は上方の窓上限(29530.84円)を上回る場面があったものの、終値ベースでは結局これを下回った。上方の窓を完全に埋めたことによる「強い達成感」が出ており、これで上昇余地を失う格好。強気形状は継続しているものの、「目指すべき窓」が存在しない状況だ。株価は再び上下の壁だけに挟まれた状態となり、一段と膠着しやすくなった。ボックス相場は続いており、「次の一歩」が極めて重要になってくる。

 主体性を失った株価はどこに向かうのか――。これが極めて重要となってきた。仮にボックス相場をどちらに離れることになれば、それはすなわち「軸の傾き」を意味する。動き出した方向に傾いた証拠であり、投資家は素直について行くしかない。現時点でそれは分からず、チャートの示す方向(とりあえず上)に従うしかない。消極的な戦略ではあるが、現時点では選択の余地はない。


<マーケット・ストーリー>

「はい。2枚目のお肉」――そうつぶやくと、足早に立ち去った。「あ~よかった。これでハンバーガーを食べられる。自分だけ1枚ってことはないよね・・・」――ただ、彼らが乗った「船」はグラッと一瞬傾きかけた。「あれっ、なんか変だぞ・・・」

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