本日の日経平均は 91.92 円高の 27820.04 円で取引を終了した。朝方はやや軟調スタートとなったものの、その後は堅調推移。上値を試す展開となった。
しかし、上方の窓上限(27862.69 円)に到達したあとは、上値の重い展開。結局、上ひげが出現した。
上方の窓を完全に埋めたことで、強い達成感が台頭。これ以上の上昇が難しいことを意味している。本日は米雇用統計を控えていることや、3連休前の週末。投資家の買い手控えムードは強く、上値を積極的には買いに行っていない。東証一部の売買代金は2兆 4000 億円程度。増加したとはいえず、投資家の様子見ムードはまだまだ強そうだ。
そのようななか東京の感染者が 4515 人と発表された。3日連続の 4000 人超であり、この増加傾向はしばらく続きそうだ。菅首相はその後のパラリンピックで「有観客」の判断をするかもしれず、それが政治リスクを高める可能性もありそうだ。
投資家はチャートの弱気形状が継続していることで、引き続き「売りポジション」を継続するしかないだろう。足元で堅調な値動きは続いているが、基本的に相場の方向性は下向き。下落リスクは残っている。
東京株式相場はとりあえず海外の動向に身を委ねることになりそうだ。株価は日本独自の要因に動いている。米国株が最高値を更新するなか、日本株はやや軟調な値動きを強いられている。コロナのさらなる拡大、政治リスクを含めた「固有の要因」が株価を押し下げることになりそう。
<マーケット・ストーリー>
たとえプールサイドに手を掛けたって、いじめっ子は頭を抑えて、そして突き落とす。この繰り返しだ。プール監視員は何をしているのだ。ひとり溺れている子供がいるじゃないか。
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