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「下方の窓の大半を埋め、強い調整一巡感」~6/1(夕刊)

 本日の日経平均は 45.74 円安の 28814.34 円で取引を終了した。朝方はもみ合いスタートとなったものの、その後は徐々に下落幅を拡大。一時 200 円以上も下落する場面もあった。ただ、売り一巡後は押し目買いが優勢。下げ渋る展開となっている。


 日経平均の日足チャートでは、下ひげが出現。下方の窓の大半を埋めたことで、強い調整一巡感が台頭。押し目買いが入りやすくなっている。現在は上下の窓に挟まれたボックス相場。下方の窓のほとんど埋め、上方に窓が位置しており、しかも下ひげが出現したことから、ここから上方の窓を埋めに行く流れとなるだろう。短期的には窓上限(29346.14 円)までの 530 円程度の上昇余地がある。

 東証一部の売買代金は 2 兆円そこそこ。全般的には薄商いであったが、日本株の代表的な銘柄であるトヨタ(7203)が 3%を超える上昇。他の自動車関連株にも波及しており、全 体相場を支えている。日経平均の「強気形状」に変化はなく、投資家は引き続き「買いスタンス」を維持するしかない。


 日経平均は下方の窓を先に埋めに来ているため、「そんなには強くはない」という認識だ。「強気形状」を維持しているものの、大きく上昇突破する流れにはなりにくい。もし、そうならば、すでに上方の窓を埋め、突破している可能性が高いからだ。


 投資家は「買いスタンス」を維持しながら、引き続き「相場の強さ」を推し測る局面だ。為替はやや円安気味に推移しており、米長期金利も落ち着いた状態。一部の国では高めのインフレ指標が出ているものの、主要国の中央銀行は様子見姿勢を維持している。ワクチン接 種による経済正常化が見えているものの、金融市場のジャブジャブをすぐに訂正するつもりはなさそうだ――そうマーケットは感じとっている。それが希望的観測で終わる可能性は否定できないが、「とりあえず今は大丈夫」ということのようだ。投資家も暫定的とはいえ、その流れについて行くしかない。


<マーケット・ストーリー>

「なぜ、少しだけ窓を開けたままにするんだ!すきま風が入るだろう!」――と、怒られた。「でも、ここのほんのちょっとのすきまが、我々の命を救うんです。」―-そう、誰にも気づかれないくらいの小さな声でつぶやくしかない。

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