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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「今晩は米 FOMC、三文芝居を見続ける・・・」~1/27(夕刊)

 本日の日経平均は 89.03 円高の 28635.21 円で取引を終了した。朝方から堅調な推移と なり、再び上値を試す展開。ただ、買い一巡後はもみ合い相場となっており、方向感の乏し い展開となっている。


今晩、米国では FOMC の結果が発表される。特に金融政策に変更はないとみられ、サプ ライズは生じないだろう。パウエル議長もハト派色を継続しており、早期のテーパリング(量的緩和の買い入れ額の縮小)はないと見られている。市場は重要イベントを通過することで、買い安心感を強めそうだ。

 市場は企業決算の上方修正や、金融・財政政策の継続を期待する流れとなっている。米 バイデン政権は大規模なインフラ投資を予告しているが、現時点で米長期金利の悪い上昇 は予想しづらい。


なぜならば、米政府と FRB はコインの裏表の関係にあり、いわば一心同体の状況。政府 が発行する米国債を量的緩和という名目で中央銀行が引き受けており、このバーター取引 がうまく行っているからだ。どちらかの信用が失墜するまで、この紙と紙の「チリ紙交換」は続 くことになる。そういった絶妙なバランスのなかで金融・経済が運営されており、株価はその 上に乗っかっている感じであると言えよう。投資家はその両者のどちらかが崩れるまで、この茶番に付き合うことになる。アメリカで言えば米国債とドル、日本で言えば国債と円に何かが 起こるまで、その「三文芝居」を見続けることになるのだ。

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