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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「再び弱気転換、オリンピック感染を警戒?」~6/29(夕刊)

 本日の日経平均は 235.41 円安の 28812.61 円で取引を終了した。朝方から売りが優勢となり、売り一巡後はやや下げ渋る動き。それでも終始、安値圏での値動きが続き、先安観が強まっている。


 日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場に転じており、改めて上値の重さが明確なっている。上方には2つのファンダメンタルズの壁が確認されており、壁が切り下がっている。相場の方向性が徐々に下に向かっていることを意味しており、改めて投資家に警鐘を鳴らす形となっている。

 こうなってくると、投資家は改めて「売りポジション」に転換せざるを得なくなる。足元の急落、急騰によっていったん需給が改善したように見えたが、結果的にそれが「持続的ではなかった」ということになる。目先は下値を試す展開が予想され、投資家は警戒モードを強める必要があるだろう。特に下方には目指すべき窓が存在しておらず、前回のテクニカルの壁(需給の壁)しか残っていない。これは将来的に消滅することが予想され、思わぬ下落に見舞われる可能性がある。


では、実際に軸を下向きに傾かせている(相場を下方向に引っ張っている)要因は何なのか――。あくまでも推論の域は出ないが、マーケットはコロナ再拡大を怯えているのかもしれない。ワクチン接種の進行に対して、変異種の拡大、ましてやオリンピックという大イベントが待っている。「オリンピック観戦」が「オリンピック感染」に置き換わりかねない状況であり、その後の経済停滞、医療逼迫を予感していると思われる。それが秋の政局を生み出し、政治的混乱を巻き起こす可能性は十分にある。それを先読みしての下落となっており、投資家はより慎重に構える必要がありそうだ。


<マーケット・ストーリー>

ガラスの階段がミシッと割れた。「最初から怪しいと思ったんだ!」と心の中で叫んでも、何も始まらない。あとは重力という無敵の怪物を相手に、どれだけ頑張れるか。「そんなの勝てるわけないだろ・・・地球を相手にしているようなもんだ」―-もう、諦めるしかないのか・・・。

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