昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 201.94 ドル安の 34552.99、ナスダック総合指数は 55.38 ポイント安の 13838.46 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27045 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨先週末、上方の窓に到達。強い達成感が漂っている。本日は買い先行が予想されるものの、この達成感が優勢となることも予想される。特に前回のファンダメンタルズの壁③が位置しているポイントに到達することで、この壁が意識されるかもしれない。投資家は「買い一巡後の動き」に注目し、上昇を維持できるかを見極める必要がありそうだ。
株価上昇の背景となっているのが、先週の米国株の上昇だ。昨日、米国株はパウエル議長のタカ派発言によって下落したものの、日本株への影響は限定的。円安も1ドル=119 円台に進んでおり、日本株を支える要因となりそうだ。ひとまず「悪い円安」の議論は置いており、円安メリット株を買い進む動きが進みそうだ。トヨタ(7203)を始めとした自動車株が相場の牽引役となると思われる。投資家は「買いポジション」を維持しながら、相場の強弱感を見極めることになる。
そして気になるのが、原油先物価格の上昇だ。NY 原油は1バレル=112 ドル程度まで上昇しており、リバウンドが急になっている。イエメンの親イラン武装組織によるサウジへの攻撃で、原油供給懸念が台頭。相場を押し上げている格好だ。ウクライナ情勢も依然として不透明であり、原油高・円安が日本に対して輸入インフレを引き起こす可能性もある。足元の物価動向、そして日銀の動きも注視する必要がありそうだ。一貫して緩和姿勢を維持している日銀が重い腰を上げるかもしれない。
【本日のレポート銘柄】
FRONTEO<2158>
グローバルウェイ<3936>
日本郵船<9101>
エッジテクノロジー<4268>
ソフトバンク G<9984>
リミックスポイント<3825>
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