先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 227.59 ドル高の 34043.49、ナスダック総合指数は 198.40 ポイント高の 14016.81 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29170 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、下方の窓を下ひげで埋める動き。強い調整一巡感が漂っており、今度は上方の窓(29361.28 円―29530.84 円)を目指す展開となっている。短期的には 500 円程度の上昇余地があり、週前半にも達成することになるだろう。
ただ、基本的にはボックス相場が継続しており、上昇力はそれほど強くはない。上方の窓に到達すれば、今度は本日空けるであろう窓まで調整することになる。上下の壁に挟まれたレンジ内での値動きとなり、大きな流れとはならなさそうだ。投資家は「買いポジション」を持ちながら、相場の動きを観察するようにしたい。
今週の注目材料は日米金融政策の発表ということになるが、ここでは大きな動きは出そうもない。ただただイベントを消化するだけであり、方向性を決定づける流れにはならないだろう。あとは企業決算の本格化だが、業績予想のハードルは高くなっている。何かと下方向に引っ張られやすくなっており、その点は注意する必要がありそうだ。全体相場が弱気形状に変化したときには、すぐに売り転換するようにしたい。
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