昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 318.19 ドル高の 34548.53、ナスダック総合指数は 50.42 ポイント高の 13632.84 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29355 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は連休明けの安心感から買い優勢の展開。上方の窓の半分程度を埋めており、やや達成感が強まっている。買い一巡後の伸び悩んだものの、新規の買い材料が乏しく、投資家が積極的に上値を買えなかった部分もあるのだろう。
本日の日経平均は上値を試すことで、上方の窓上限(29530.84 円)を試す動きとなりそうだ。もし、ここに到達することになれば、強い達成感が台頭。株価は急速に伸び悩むことが予想される。
そして、今晩の米国では雇用統計の発表を控えている。足元の雇用情勢は良好なようだが、経済指標はあくまでも過去の産物。株価に織り込み済みと考えるべきだろう。ただイベントとしての警戒感は強く、週末要因も重なることもあり、それが「買い手控え」につながるかもしれない。チャート的な上値の重さとイベントリスクによって、日経平均の上値は限定的となりそうだ。
投資家はチャートの「強気形状」が継続しているため、「買いポジション」を維持する必要がありそうだ。現時点では「たった 200 円」の上値余地しかなく、それに見合うかどうかは微妙な情勢だ。それでもその後の「ボックス相場からの上放れ」を期待し、買いポジションを維持しつづけるしかない。
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