「堅調スタート、窓空けの有無を確認」~4/9(朝刊)
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 57.31 ドル高の 33503.57、ナスダック総合指数は 140.47 ポイント高の 13829.31 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29835 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
昨日、決算発表のあったファストリ(9983)の寄り付き前の気配はプラス圏で推移。とりあえず嫌気売りは出そうにもない。全体相場は米株高を背景に上値を試す動きが予想され、日経平均は 100 円高程度からのスタートとなりそうだ。

昨日の日経平均は下ひげが出現。連日の下げ渋りとなっており、この辺での押し目買い意欲の強さを示している。
ただ、基本的に手掛かり材料難であり、株価の方向性は乏しい。チャート形状も弱気を維持しており、下値リスクがくすぶっているのが現状だ。投資家は「売りポジション」を持ちながら、将来的な方向性を見極める局面となる。
チャート上で焦点となるのが、本日の寄り付きで窓を空けるか否か。そしてそれを大引けまで維持できるのかどうか――ということ。もし、最終的に窓空け上昇となれば、一連の調整は終了したことになる。逆に窓が出現しない、もしくは埋めることになれば、チャートの弱さを改めて露呈。株価は引き続き下方向を目指すことになりそうだ。本日はそういったことで「強弱感」を測ることにしたい。
巷では新型コロナが再び猛威をふるっている。政府・地方自治体は緊急事態宣言を使うと「失敗」が露呈するため、「まん延防止等重点措置」などと名称を変更して、国民に行動制約をうながしている。それに対して国民は辟易としており、第4波の拡大は避けられそうもない。経済への悪影響は一定程度織り込み済みだが、医療崩壊が起こってくれば、話は別となる。投資家はその辺の「程度・具合」も念頭に置いて、トレードする必要があるだろう。