「堅調スタート、米追加経済対策を好感」~1/15(朝刊)
更新日:2021年1月20日
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 68.95 ドル安の 30991.52、ナスダ ック総合指数は 16.31 ポイント安の 13112.64 となった。また、時間外取引の日経平均先物 (円建て)は 28825 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。 上値を試すものと思われる。 米国株は上値が重くなったものの、米追加経済対策が日本円で 200 兆円規模になるとの 報道を好感しそうだ。米景気回復への期待が高まり、日本株にも追い風となりそうだ。

米国の大規模な経済対策は、米長期金利を押し上げる要因となっている。現時点では1ド ル=1.1%台となっており、ジリ高傾向にあるのだ。米財政悪化が国債への警戒感を強め、 長期金利が上昇するといった仕組みだ。 ただ、FRB が大規模な金融緩和を行うことで、その金利上昇を抑えている。所詮、1%台 であるため、もっぱら「悪い金利上昇」にはなっていない感じだ。
むしろ日本株にとってこれはかなりの追い風。米長期金利の上昇は、運用難であった金融 市場にとって朗報。日本の機関投資家の運用難を解消させる要因になっている。同時に金 利裁定が行われ、円安・ドル高の要因にもなっている。国内輸出企業にも追い風となってい るのだ。
投資家は金融・財政面の政策を受けて、「買いスタンス」を維持するしかない。アメリカでは 新たな変異種が出現したらしいが、こういった変化、コロナ継続が、皮肉にも株価上昇の要 因になっている。いわば「国策」が原動力となっており、「相場の持続性」を担保しているの だ。ここは買い続けるしかない。