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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「堅調推移、相場の持続性は十分」~2/9(夕刊)

 本日の日経平均は 117.43 円高の 29505.93 円で取引を終了した。朝方から堅調な値動きとなり、上値を試す動きとなった。日経平均の日足チャートでは、小陽線(コマ)が出現。先高観の強いチャート形状となっている。


 上昇のけん引役となったのが、指数寄与度の大きい銘柄。特にソフトバンク G(9984)は好決算を発表しており、3%以上の上昇となった。年間 20 銘柄の新規上場を目論んでおり、「世界の投資信託」的な働きがある同社株への期待が高まっている。そのほか、ファストリ(9983)、アドバンテスト(6857)も堅調。全体相場を押し上げている。

 そのようななか業種別騰落率でトップに立ったのが、証券・商品先物だ。野村 HD(8604)は4%近い上昇となっており、セクターの牽引役として機能している。東証一部の売買代金は3兆円台とまずまず。足元で出来高が増加しており、そういった盛り上がりも追い風となっているようだ。健全な循環物色が継続する「全員参加型の上昇相場」となる公算が大きく、投資家はこの流れについて行くしかないだろう。


 そのようななかでマザーズ指数は 0.2%の下落。完全に物色の圏外に取り残されており、先駆した新興株が換金売りに遭いやすいことを意味している。市場全体が「コロナの後」を見据えるなか、こういった先駆した銘柄には売りが出やすい。また、日米の長期金利がジワジワと上昇するなかで、グロース株には手が出しにくい面もあるのだろう。投資家は指数寄与度の大きい銘柄、忘れ去られた出遅れ株などを中心に物色するしかなさそうだ。買いそびれた投資家が多いだけに、「相場の持続性」は十分に担保されているように思われる。

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