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「売り一巡後は切り返すが、弱気相場は継続」~5/20(夕刊)

 本日の日経平均は 53.80 円高の 28098.25 円で取引を終了した。朝方は軟調スタートとなったものの、売り一巡後は押し目買いが優勢。切り返す動きとなった。上昇の牽引役となったのが、半導体関連銘柄。東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)などの値がさ株に買いが入り、日経平均を押し上げた。


 日経平均の日足チャートでは、小陽線が出現。昨日とほぼ同じレンジ内での動きとなっており、強弱感は対立している。仮想通貨の急落で一時的に投資家心理は冷やされたものの、「影響は限定的」と見るや、市場は冷静さを取り戻した。

 それでも日経平均の「弱気形状」は続いており、先安観が残っている。足元「小休止」といった感じであり、下への圧力は後退していない。


 当面の懸念材料となっているのが、もちろん米長期金利の上昇だ。現在は 1.6%台後半でもみ合いとなっているが、徐々に高値に接近する動きとなっている。「いつかダムが決壊するのではないか」という不安がくすぶっており、予断を許さない状況だ。


 投資家は日経平均の弱気形状が継続する以上、「売りポジション」を維持しなければならない。ビットコインが高値から半値になるなど、過熱感が強かったものは厳しい動きとなっている。「コロナバブル崩壊の狼煙」のような現象が起きており、投資家は警戒感を怠ってはい けない。バブル崩壊というのはこういった象徴的な出来事から始まるケースが多い。「半値八掛けニ割引」といった言葉があるように、投資家に見限られたものは想像以上に下落するケースが多い。その極端な資産価値の減少が企業収益を狂わせ、「思わぬ損失」が発生するパターンは十分にありうる。「負の連鎖」が起こり始めており、それが株価を蝕むことだってあるのだ。今は明確な売り材料はないものの、下落相場にはそういった悪材料が隠れているも の。それに早く気づいた投資家だけが助かる、といった寸法だ。


<マーケット・ストーリー>

子供たちが喧嘩している最中に、煙のような焦げ臭いにおいが充満してきた。誰かが火を焚いているのか、それとも何かの狼煙なのか――。もしかしたら墜落死ではなく焼死なのかもしれない。不穏なムードが漂ってきた。

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