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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「売り先行、窓空けの有無が焦点」~1/18(朝刊)

更新日:2021年1月20日

先週末の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 177.26 ドル安の30814.26、ナスダック総合指数は114.14 ポイント安の12998.50となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28290円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想 定。下値を試すものと思われる。日経平均の日足チャートでは先週末、買い一巡後に失速。陰線を引いている。前日の上ひげの反動であると思われ、「適切な調整局面」であると言える。ただ、本日、売り先行となれば、一時的に窓が出現。大引けまでに、これを埋められるかが焦点となりそうだ。

 今週の注目材料となりそうなのが、とりあえず本日の通常国会の召集。そして菅首相の施 政方針演説となりそうだ。このコロナ渦で支持率が徐々に低下しており、この演説で求心力 が高められるかがポイントとなっている。原稿を読むのではなく、自分の言葉で国民に訴えら れるかが注目となりそうだ。

 もし、さらなる支持率低下を招くことになれば、にわかに「菅降ろし」が始まるだろう。それが 早めの衆院解散へと結びつけば、いきなり政局不安となる。株価は政治の混乱を嫌う傾向 にあり、それが下落へとつながる可能性があるのだ。

 あとはオリンピック開催の是非であろう。国内外から「中止説」が出ており、徐々に外堀が埋 められつつある。国民の多くは「中止もやむを得ない」と思っており、それが現実化する恐れがあるのだ。マーケットはある程度、それを織り込んでいるものの、改めて悪材料視される可 能性は十分にある。その辺は株価の動き(窓空けの有無)を確認しながら、判断するようにし たい。

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