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  • Yasushi Kuroiwa

「大幅安、引き締め反対という催促相場」~3/4(夕刊)

 本日の日経平均は 628.99 円安の 28930.11 円で取引を終了した。朝方から売りが優勢となり、その後は下値を試す展開。米長期金利が上昇したことで、ハイテク株などを中心に下落する動きとなった。


 日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。ただ、目標としていた下方の窓(28785.71 円―28817.60 円)に到達したことで、ちょっとした達成感が台頭。下げ渋る動きとなった。

 目標としていた下方の窓に到達したことで、株価と窓の位置関係が逆転。一転して上昇しやすい需給となっている。今度は上方の窓(29277.19 円―29336.60 円)を目指す展開が予想され、短期的には 400 円程度の上昇余地があるだろう。これが通常の需給状態であれば起こることになる。


 しかし、上方の窓((29996.39 円―30044.43 円))を埋め残したのに対して、下方の窓(28785.71 円―28817.80 円)は完全に埋め。その結果、「軸が下向き」である(下落しやすい)ことが分かる。上方の窓(29277.19 円―29336.60 円)を埋めずにそのまま下落してしまう可能性があり、投資家はその点に注意が必要だ。場合によっては、さらに下方の窓を目指すことも予想され、改めて警戒する必要があるだろう。


 日経平均の下落要因となったのは、もちろん指数寄与度の大きい銘柄(ファストリ 9983、ソフトバンク G9984)の下落だ。ファストリは 5%以上の下落となり、日経平均を 200 円以上押し下げた。再来週の日銀金融政策決定会合に向けて、「ETF 買いの基準見直し」が警戒されたようだ。また、ソフトバンク G は保有する英金融サービス会社の破綻観測が浮上。投資損益が悪化するとの見方から、これまた 5%以上の下落となった。この 2 銘柄だけで日経平均を 300 円以上、押し下げている。あとは米長期金利の上昇懸念から、ハイテク株が軟調推移。東京エレク(8035)やファナック(6954)などが相場の足を引っ張った。投資家は「売りポジション」を持ちながら、株価下落による「金融引き締め反対!」という催促相場に付き合うことになるだろう。


<マーケット・ストーリー>

完全に浮力を失ったビニール塊は、3階のテラスに激突だ。中では、ユニクロを着た女の子の悲鳴が。そしてソフバンのスマホが壊れる音が。中身の半導体らしいものが、辺りに散らばっている。ほかには救助を求める声も。「落下地点に ETF を敷け!」「何のこと?」――どうやら「エマージェンシー・テンダー・フトン」の略らしい――業界ではこのことを「ETF」と呼んでいる。

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