昨日の米国株式相場は 633.87 ドル安の 30303.17、ナスダック総合指数は 355.47 ポイント安の 13270.60 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28160 円付近での推 移。したがって、本日の日経平均は下落からのスタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは窓を空けることになりそうだ。焦点となるのは、下方のファン ダメンタルズの壁との攻防。これを維持できるかが焦点となりそうだ。もし、この壁を維持すれば、急速な下げ渋りも予想される。本日は「売り一巡後の動き」に注目することになる。
米国株式相場が急落したのは、投機的な動きが強まったから。VIX 指数(恐怖指数)が一 時 30 ポイントを突破するなど、投資家のリスク許容度が著しく低下している。その要因となったのが、急上昇する一部の銘柄に対してパウエル議長から何の言及もなかったから。急上昇するゲーム株などを保有する空売り筋の損失が巨額となり、他の銘柄に売りを出すのではないか・・・という思惑が広がったからだ。注目の FOMC は政策の「現状維持」を示唆したものの、それ以外のところで投資家の不安心理をあおる形となった。
投資家はこういった場面で動揺してはいけない。なぜならば、もし下がったときのことを事前に頭のなかでシミュレーションしているからだ。判断基準となるのは、終値ベースで窓空けとなるのか否か。現状、日経平均は 500 円程度の下落が予想され、終値ベースで「窓空け」が濃厚となっている。チャートは事実上の「ダブルトップ」を形成することになり、一連の上昇 相場の終了を意味する。そうなったときには、今度は一転、「売り攻勢」をかけることになる。いずれにしても、売り一巡後の動きを見極めることになる。
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