本日の日経平均は 617.90 円安の 29174.15 円で取引を終了した。朝方から売りが優勢となり、下値を試す展開。その後も下落幅を拡大させる展開となった。先週末の日銀金融政策決定会合で、ETF の購入対象から日経平均型を除外。ファストリ(9983)が 4%を超える下落となっており、日経平均を 150 円ほど押し下げている。市場のセンチメントが改善しておらず、全体相場に悪影響を与えている。そのほか、米金融の資本規制の特例が終了したことや、ビザの反トラスト法で調査されていることも、株価の重しに。また、ルネサス(6723)の工場火災が半導体不足を助長するとの見方から、自動車株を押し下げている。輸送用機器は 3%を超える下落となった。
日経平均の日足チャートでは窓を空けて下落。弱気相場が深化しており、より先安観が強くなっている。下方にはファンダメタンタルズの壁②が存在していたものの、すでにこれが消滅している可能性がある。下方には「目指すべき窓」が存在しておらず、調整一巡感が出にくいのが現状だ。この壁を明確に割り込むことになれば、大きな下落相場に突入するかもしれない。
こうなってくると、投資家は一段と身構える必要がありそうだ。日本株の軟調な動きが長引く可能性があり、そこにさらなる悪材料が乗っかってくるかもしれないからだ。すでにトルコリラが 15%の下落となっており、欧州市場の動向が気になる。債券や為替市場で急変があれば、すぐに株式市場にも悪影響が出てくるだろう。投資家は「売りポジション」を持ちながら、どの程度まで下落するのかを、慎重に見定めるようにしたい。
<マーケット・ストーリー>
急降下は続く。乗用カーの半導体部品が壊れ、まったく使い物にならない。ユニクロの女の子は、「私だけじゃいや!」と他の子供たちを道連れにしようとしている。まだまだ重量オーバー。モヒカン男の呪いは続いている・・・。
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