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「安川ショック、業績予想のハードルが上がる」~4/12(夕刊)

 本日の日経平均は 229.33 円安の 29538.73 円で取引を終了した。朝方は堅調スタートと なったものの、その後は値を消す展開。早々にマイナス圏に転じたあとは、ジリジリと下落幅 を拡大させる展開となった。


 日経平均の日足チャートでは、大陰線が出現。下方の窓を突き抜けており、弱気相場に 転じている。弱気形状へと転じており、先週末の上昇は「ダマシ」ということになる。

 「窓・壁・軸理論」では、上方の壁がやや拡大する動き。先週末の上ひげを否定するために は、このひげに「壁」が掛からなくてはいけない、という意味だ。これによって分厚い上下の壁 に挟まれた形状となった。より「ボックス相場になりやすい」ということであり、株価はますます 膠着感を強めそうだ。


 本日の相場の下落の要因となったのが、安川電機(6506)の動きだ。先週末に好決算を発 表したものの、増益幅が市場予想にわずかに届かず。失望売りを浴びた。前週末比で約 7%の下落となっており、全体相場の雰囲気を悪化させた。安川電機といえば、決算をいち 早く発表する企業として有名。足元の決算、そして今期の業績予想を占う銘柄として、相場 の「先導役」にもなっている。その企業がこのありさまなのだから、市場が失望するのは当然 だ。特に安川電機は半導体・電子部品・産業用ロボットなど、ハイテク分野で代表的な銘 柄。コロナ後の経済正常化への期待を一身集めているほか、他の企業の業績回復の道しるべ的な存在。業績予想のハードルが上がったことで、後続銘柄の下落が予想される展開と なっている。投資家が「私の持っている銘柄も、決算発表で売られるの?」と疑心暗鬼となっ ており、それが株価下落の原動力となっている。東証一部の売買代金は2兆円そこそこ。株 価はボックス相場を前提に動いているが、薄商いのなかスルスルと下落する可能性がにわ かに出てきた。


<マーケット・ストーリー> 「機械の調子が悪いかもしれない」――にわかに飛び込んできた情報に周囲はザワついて いる。ビニール塊がこの高度を保っていたのは、もしかしてこのマシーンのお陰だったのか。 完全にバランスを失いかけている。

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