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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「弱気相場は継続、日本株へのダブルパンチ」~5/17(夕刊)

 本日の日経平均は 259.64 円で取引を終了した。朝方は買い先行となったものの、その後は値を消す展開。売り圧力が強まった。寄り付きで空けた窓もあっさり埋める展開。弱気相場が継続しており、先安観が強まる格好となっている。


 日経平均の日足チャートでは、弱気のかぶせ足が出現。下ひげが出て、一定の押し目買いが入っているものの、弱気形状に変化はない。下値不安の強い状態が続いており、株価はこのまま下値を試す動きになるだろう。

 株価の上値が重くなっている理由は2つある。ひとつは世界的にインフレ懸念が強まっていることだ。原材料に企業物価、そして消費者物価へと明確に波及している。すべてはコロナ禍で中央銀行が資金供給を高めたのが要因。それがカネ余りとなり、多くの価格を上昇させている。それが将来的な引き締め観測を生み、先行して株価が下落している。


 あとは、日銀がETFをまったく買わないこと。事実上の量的緩和の縮小(テーパリング)を意味しており、株価を押し下げる要因となっている。相場は「ダブルパンチ」を食らっており、そのダメージは想像以上のものになるかもしれない。


 投資家は日経平均の「弱気形状」が続いていることで、「売りポジション」を維持しなければならない。目標となるのは、もちろん下方に空いている窓(27196.40 円―27340.46 円)。あと600 円程度の下落余地があり、それは既定路線になりつつある。


 問題なのはその先である。その窓で下げ止まるのか――それともさらに下押しすることになるのか――その辺を見極めなければならない。


<マーケット・ストーリー>

ビニール塊の前途は多難だ。ビル風特有の下降気流に、セーフティーマットはなし。激突死は避けられない様相であり、内外に緊張が走っている。「私たちの運命はどうなるの?」

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