本日の日経平均は 391.25 円高の 28633.46 円で取引を終了した。朝方から買い先行とな り、その後は上値を試す展開。買い一巡後はやや伸び悩んだものの、意外性のある上昇相 場となった。日経平均の日足チャートでは、窓を空けて上昇。上方の窓上限を突破しており、一気に先 高観が強まっている。前日の下落が「ダマシ」ということになり、かえって弾みがついた格好だ。
ただ、東証一部の売買代金は 2 兆 1000 億円ほど。上昇している銘柄を見ても、値がさハ イテク株などが中心。どうしても先物主導の面が強い。マザーズ指数にいたっては下落して おり、そういった意味では、機関投資家による消去法的な買い戻しという意味合いが強いの だろう。びっくり水を入れたお湯が、再び沸騰しはじめたようなイメージだ。売り方は再び観 念することになり、上値を買わざるを得ない状況に追い込まれるだろう。 予想外の株高に投資家は、改めて買いポジションを構築する必要が出てきた。昨日の下 落はある意味「踏み台」となり、上昇のための重要なステップとなりそうだ。買いポジションを 高め、この上昇相場について行くしかない。
マーケットが上方向で反応したことで、隠れた悪材料の表面化は杞憂に終わるだろう。コロ ナ再拡大、菅政権の支持率低下、米大統領の就任式のいずれのイベントも、マーケットにとっては「上昇の肥やし」にしかならないようだ。投資家は妙な心配をすることなく、正々堂々と 上値を買い進むしかない。
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