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「急落、日銀 ETF 買いは入らず・・・」~5/11(夕刊)

 本日の日経平均は 909.75 円安の 28608.59 円で取引を終了した。朝方から売りが優勢となり、その後は下値を試す展開。後場に入っても下げ止まらず、結果的に 900 円以上の下落となった。


 日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。「弱気相場」に転じており、下方の壁を試す動きとなっている。焦点となるのは、日銀 ETF 買いの有無。本日は買い観測が挙がっておらず、まさに「つるべ落としの様相」となっている。前回4月 21 日の急落時には ETF買い が 701 億円入っており、相場を支えた経緯がある。それが結果的に下方の壁を形成し、ボックス相場に突入したのだ。

 日銀 ETF 買いが入るのか入らないのか――これが今後の焦点となりそうだ。もし、これが見送られることになれば、チャートは大きく崩れることになるだろう。ボックス相場を下放れ、下方の窓を連鎖的に埋めることになりそうだ。4段目の窓である 26000 円台まで「あっさり」かもしれない。


 相場の崩れた要因となっているのが、米長期金利の上昇だ。これがナスダックを押し下げ、日本株にも悪影響を与えている。いわゆる「成長株」の下押し圧力として働いており、投げ売りを誘発させている。


 あとはビットコインなど仮想通貨の怪しげな動き。テスラのイーロン・マスク CEO は「ドージ コインを詐欺」だとコメント。急落した経緯があった。仮想通貨全般の値動きが重くなってお り、市場の雰囲気が徐々に悪化している。マザーズ指数が3%以上の下落となったように、国内市場でもハイテク、成長株に売りが出やすくなっているのだ。


 投資家は下方のファンダメンタルズの壁の崩壊に向けて、備える必要が出てきた。すべては明日の日銀 ETF 買いにかかっているのだが、もし、これが入らなかった場合、「悲劇的な下落」に見舞われるかもしれない。依然としてボックス相場が継続しているかもしれないが、投資家は「想定外の急落」に備える場面となった。さらに、オリンピックが中止となれば、それは菅政権の支持率にも直結することになる。それが政局へとつながり、早期の解散・総選挙の可能性が出てくる。場合によっては「政権交代」という流れも考えられ、それを市場が極端に嫌気するかもしれない。かなり怪しい動きになってきたということだ。


<マーケット・ストーリー>

「まずい。突然の急降下だ。早くエマージェンシー・テンダーフトンを敷け!」と怒号が飛び交ったが、誰の何の反応もない。「すみません。ETF はないみたいです・・・」―-子供たちの食べかけのバンズは無情にも宙を舞った。

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