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「想像以上に弱い?窓埋め後の動きで強弱感を測る」~4/21(朝刊)

執筆者の写真: Yasushi KuroiwaYasushi Kuroiwa

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 256.33 ドル安の 33821.30、ナスダック総合指数は 128.50 ポイント安の 13786.27 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28640 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。

 昨日の日経平均は窓を空けて下落。もみ合い相場から下放れており、弱気相場が鮮明になっている。下方の壁に突入したことから、一時的に下げ渋ることが予想されたが、本日は米株安を受けて、売り先行が予想される。下方の窓(28821.83 円―28953.22 円)が株価を強烈に引き寄せることになり、改めて下落相場が意識されるだろう。


 相場の想像以上の弱さに、我々は困惑することになりそうだ。早々に窓下限を下回って推移すれば、下方の壁が消滅した可能性が高いことを意味する。それは「軸が大きく下向きに傾いている」ことを示唆し、その後の大幅下落が予想されるのだ。


 逆に朝方の売り先行によって、株価と窓の位置関係が逆転すれば、需給的にいったんリバウンドしやすくなる。「急速な下げ渋り」が予想され、その辺をつぶさに観察する必要がありそうだ。


 いずれにしても投資家は「売りポジション」を持ったまま、その辺の強弱感を見極めることになる。もし、下方の窓埋めを無視して下落することになれば、我々は「想像以上の下落」に襲われるかもしれない。「コロナ感染拡大→緊急事態宣言→オリンピック中止→早期解散」という「負の連鎖」が予想されてしまうのだ。ここで投資家は一段と気を引き締める必要がある。まずは「窓埋め後の動き」――これで「強弱感」を測ることになる。

 
 
 

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