昨日の米国株式相場は小動き。ダウ工業株 30 種平均は 3.36 ドル高の 33984.93、ナスダック総合指数は 48.56 ポイント安 14890.22 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29040 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
ただ、明日から実質的にゴールデン・ウィークが始まることで、基本的に投資家の手控えムードは強い。材料難が続いており、株価は小動きにとどまると思われる。
日経平均の日足チャートでは、上下の壁に挟まれたボックス相場が継続。そのなかで上方に窓が空いており、株価はどうしてもこれに引き寄せられやすい。短期的には 540 円程度の上昇余地があり、これを目指す動きとなるだろう。
投資家は「買いポジション」を持ちながら、相場の強弱感を推し測る局面だ。実際には強気相場となっていても、足元、やや弱い動きを見せている。徐々に軸が「下向き」に傾いている可能性があり、投資家はその辺に注意しなければならない。もし、上方の窓を「埋めない窓」と認識したならば、将来的に大きな売り圧力が生じることになる。現時点では日銀 ETF による買い支えがあるものの、それを上回る売りが出てくる可能性が十分にあるのだ。
あと、ちょっと気になるのが、今晩の FOMC の結果発表と、バイデン大統領の演説だ。両者ともに事前に情報が出ているため、サプライズにはなりにくい。ただただ「イベントを通過した」ということになれば、明後日の日本株に対してはポジティブに働くだろう。これも「買いポジション」を持ちながら、様子を見るしかない。
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