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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「窓埋め後は切り返す、強気相場ではあるが・・・」~6/2(夕刊)

 本日の日経平均は 131.80 円高の 28946.14 円となった。朝方は軟調スタートとなったものの、売り一巡後は切り返す動き。あっさりとプラス圏へと浮上した。ただ、積極的な買い材料は乏しく、上昇幅は限定的。投資家は様子見姿勢を維持しているようだ。


 日経平均の日足チャートでは、下方の窓を完全に埋める動き。強い調整一巡感が漂っており、下値リスクが後退している。株価は下方の窓を全部埋めており、こんどは上方の窓を目指す順番。最大で窓上限(29346.14 円)までの上昇余地があり、あと 400 円程度は上昇できるだろう。

 もちろんこういった動きは需給面での話だ。上下の窓が株価を引っ張ることで、短期的にはボックス相場になりやすかった。


 ただ、当初に指摘したように、下方の窓を先に埋めたということは、「相場はそれほど強くはない」ということ。「強気形状」ではあるものの、そんなに大きな期待をしてはいけない。投資家は上方の窓埋めを前提に、「買いポジション」をキープ。その後の強弱感を推し測ることになる。


 足元、強い動きを見せているのが、日本を代表する銘柄のひとつトヨタ(7203)である。時価総額トップのこの銘柄が、連日の高値更新。市場の雰囲気を明るくさせている。コロナ後の経済正常化を見据えていることに加え、予想 PER は 13 倍台と比較的割安感がある。外国人にとっては投資しやすい銘柄であり、そういった意味でのプラス背景もあるのだろう。一方、世界の投資信託的な存在であるソフトバンク G(9984)の下落は気になるものの、陰と陽の差し引きを考えながらトレードしたいところ。それでも日経平均のチャートが強気なので、とりあえずは「上」といった感じか。投資家は「それほど強くはない」と認識しつつも、その方向について行くしかない。


<マーケット・ストーリー>

すきま風はすごく気になる。なので、下の窓を完全に閉めてみた。今度は上の窓だ。ちょっとハシゴを使わないと届かないビミョーな高さ。「誰か肩車してくれ!」――本当に大丈夫か、そんな危ないことして・・・。

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