先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 572.16 ドル高の 31496.30、ナ
スダック総合指数は 196.68 ポイント高の 12920.15 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29325 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、長い下ひげが出現。やや底入れ感の強いチャート形状となっている。ただ、株価のレンジが切り下がったことで、売り圧力の大きさを示唆。弱気相場が継続していることを意味している。
本日は買い先行となることで、窓を空けて上昇することになりそうだ。同時に上方の窓(29277.19 円―29336.60 円)を目指すことになり、もし、この窓を埋めることになれば、強い達成感が台頭。窓と株価の位置が逆転する。その場合、急速に下落しやすい需給となってしまう。
焦点となるのは、そういった「需給反転」が起こるかどうかということ。もし、急速に伸び悩むことになれば(寄り付きで空けた窓を埋めることになれば)、弱気相場は継続となる。逆に寄り付きの窓を残すことになれば、強気姿勢に転換しなければならない。さらに上方の窓(29996.36 円―30044.43 円)を目指す可能性があるからだ。
注目の米雇用統計は予想以上の増加となった。ただ、それよりも長期金利が低下したことが、米国株に買い安心感を誘っている。
また、為替市場では円安・ドル高が進行。1ドル=108 円台に突入しており、これが日本株の追い風となりそうだ。輸出関連株、主力株が買われやすく、いったんリバウンドを試す動きとなるだろう。あとはこの上昇をキープできるのかどうか・・・。投資家は「売りポジション」を持ちながら、その強弱感を見極める局面となる。
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