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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「米国市場が休場でも、株高は続く」~2/16(朝刊)

 昨日の米国株式市場はプレジデンツデーのため休場。先物の気配は 30210 円付近となっており、本日の日経平均は堅調スタートが予想される。


 日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。大陽線が出現しており、先高観の強い形となっている。30 年半ぶりの高値となっており、投資家は買いを急ぐ状況。出遅れた投資家も多いことから、目先は十分な上値余地がありそうだ。


 ただ、日経平均の上昇を牽引しているのは、ファストリ(9983)、ソフバン G(9984)などの指数寄与度の大きい銘柄。実体経済からかけ離れた株高となっており、投資家はやや冷めた目で見ている。足元で明確な買い材料も乏しく、「懐疑的な上昇相場」でもある。出来高がそれほど増加していないのも、そういった面を表しているのだろう。

 今後はジリジリ進む株高と、資産価格の上昇、金利高などが同時並行的に起こりそうだ。ワクチン接種が順調に進めば、全体が集団免疫化することになる。経済の正常化が視野に入ることになり、株価はそれを織り込む動きになるだろう。


 今後、焦点となるのが、日銀や FRB の姿勢である。野放しに上昇する株価を見て、当局が警鐘を鳴らすかどうか――。特に日銀は3月をメドに「政策点検」を行うとしている。市場の警戒する長期金利の上昇が容認されるのか、それともゼロ金利の深堀りを示唆するのか――


 そのへんの強弱感には投資家はナーバスになるだろう。とりあえず今は株価が上昇しているので、投資家は「買いスタンス」を維持するしかないが・・・。

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