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「米金利上昇シナリオは後退も、日本株は反応薄」~6/11(夕刊)

 本日の日経平均は 9.83 円安の 28948.73 円で取引を終了した。朝方は強含む場面があったものの、その後は上値の重い展開。ローソク足では陰線が出現した。結果、十字足となっており、基本的に気迷い相場。方向感は乏しくなっている。


 メジャーSQ 通過で買い安心感はあるものの、週末要因もあって、投資家の買い手控えムードは強い。ただ、チャートは着実に下値を切り上げており、押し目買い意欲の強さを示唆。強気相場は継続しており、この先につながる動きとなっている。

 日経平均は完全に高値圏でのもみ合い相場。米インフレ率が高かったにも関わらず、米長期金利は反応薄。むしろ低下する流れとなっている。なかば「アメリカの物価上昇は織り込み済み」とばかりに、市場は淡々と消化しているようだ。


 米長期金利の上昇シナリオが後退したことで、市場には買い安心感が出てきている。「相場はそれほど強くはない」と認識しながらも、上方の窓埋めが規定路線になりつつある。あと 400 円程度の上昇余地があり、来週にも埋める流れとなりそうだ。


 こういう局面で投資家は、下手な予想をしてはいけない。なぜならば、相場に明確な方向性がなく、突然、どっちに動いても不思議ではないからだ。日本は7月にオリンピックという重要イベントを控えている。専門家によればこの五輪開催でコロナが再拡大する恐れがあるという。もし、そうなれば、その後の解散・総選挙に微妙な影響を与えそうだ。仮に「五輪感染」となれば、与党支持率は急速に低下することになるだろう。それが「秋の政局」へと結びつけば、株価はそれを先取りして「嫌気売り」で反応をするかもしれない。今、明確にポジションを決めるのは危険であり、投資家はこれから動く方向に素直について行かなければならない。現時点では「買いポジション」を持ちながら、その「初動」には敏感になる局面だ。


<マーケット・ストーリー>

「上の窓を閉めよう」という強い意志はあるのだが、どうも体が動かない。「6月なのに夏みたいだよ。ちょっと休憩しよう」―-確かにそうだ。熱中症にでもなったらタイヘン。「時間をかけてでも、ゆっくりやればいい・・・」

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