昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 305.10 ドル高の 34035.99、ナスダック総合指数は 180.92 ポイント高の 14038.76 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29780 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
しかし、昨日の日経平均では長い上ひげが出現。買い一巡後は伸び悩んでおり、基本的に高値圏での売り圧力は強い。手掛かり材料難であり、積極的に上値を買いにくい状況にある。上方には壁が位置しており、執拗に売り圧力がかかりやすくなっている。
そのようななか、外国為替市場では円相場が上昇。1ドル=108 円台後半での推移となっている。米長期金利低下を受けてハイテク株の一角には買いが入りやすいものの、円高が輸出関連株の上値を抑える要因となりそうだ。
本日は週末ということもあり、様子見ムードが強いだろう。政府は新たに埼玉、神奈川など4県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針と伝えられており、実体経済への悪影響が懸念されている。その分、金融緩和の継続が期待されるものの、消費や企業業績への悪影響は避けられない。その辺の綱引きとなりそうだ。
本日の東京株式相場は全般的にハイテク株中心に買い戻しの機運が高まりそうだが、買い一巡後は早々に上値を抑えられそうだ。個人投資家は引き続き値動きの良い新興株などに食指を伸ばすことになるだろう。
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