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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「買い一巡後は上値は重い、弱気相場は継続」~4/13(夕刊)

 本日の日経平均は 212.88 円高の 29751.61 円で取引を終了した。朝方は堅調スタートと なったものの、後場に入ってからはやや上値の重い展開。商品投資顧問(CTA)の買いが 一巡したあとは、伸び悩む形となった。


 日経平均の日足チャートでは、長い上ひげが出現。高値圏での売り圧力の強さを示唆し ており、上方の壁の存在が意識されている。同時に強弱の分岐ラインである前回の窓上限 (29768.06 円)を突破できず。「弱気相場」は継続となった。株価は下値を試しやすい状態が続いており、いずれ下方の壁を試しに行く動きになりそうだ。

 焦点となっていた安川電(6506)はわずかに上昇。売り一巡後は切り返しており、好決算に 対する材料出尽くし感は徐々に消化しつつある。そのようななか、前日に業績予想の上方修正を発表したAGC(5201)は約3%の上昇。好業績見通しには素直に反応しており、そういった面では安心感が生まれている。「決算や業績予想で何でもかんでも売られる」といった殺伐とした雰囲気ではなくなっている。


 投資家にとって重要なのは、今後、株価が買われるのか、それとも売られるのか、ということ。その判断基準として専門家が持ち出してくるのが経済指標やテクニカル分析だったりする。経済指標に関しては、基本的には過去の産物。機械受注など先行性の高いものはあるものの、所詮、後ろをみるためだけの「バックミラー」。株価は常に6か月~9か月程度の先を見ているのであり、こういった経済指標はまったく参考にならない。


 同様に一般的なチャート分析に関してもそう。RSIやMACDなどの株価の値動きのみに注目した指標は、機械的な売買シグナルを発するにすぎない。決して将来を予見するもの ではないのだ。買いサインが出たら買う、売りサインが出たら売る、という単純なものでしかないのである。


 なので、我々は「役に立つ指標」のみに注目しなければならない。経済指標を決して鵜呑 みにすることなく、同時にチャート分析に関しては「出来高」を伴った「立体的な思考回路」を持たなくてはならない。そういった意味では、現在の株価は「どんぶりの底」に位置しており、まさに「ションベン」のない状態。上下の壁に挟まれており、極めて「レンジ相場」になりやすいのだ。投資家は株価に「高さ」があることを再認識すべきということである。


<マーケット・ストーリー>

あまりにも暇だったのだろう。こどもたちがおもむろに「どんぶり」を持ち出してきた。「さあ、安川君、振ってみな!」――そっと3つのサイコロを彼に手渡す・・・・「1、2の3!」・・・どうやら 何も起こらない「目なし」だったようだ。

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