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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「買い先行、窓上限到達で達成感が出るか」~3/2(朝刊)

 昨日の米国株式相場は大幅高。ダウ工業株 30 種平均は 603.14 ドル高の 31535.51、ナスダック総合指数は 396.48 ポイント高の 13588.83 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29945 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。


 米国株式相場はリスクオンの動き。米追加経済対策が決定したほか、ワクチン出荷も順調。市場は「経済正常化」に向けて、楽観論が広がっている。先週末の急落に対する反動もあり、買い戻しの動きが優勢。また、為替市場では円安が進行。日本株には追い風となりそうだ。

 日経平均の日足チャートでは昨日、陽線が出現した。「強気のはらみ線」が出現しており、短期的な調整一巡感が漂っていた。本日も買い先行となることで、引き続き上値を試す動きとなるだろう。


 ただ、もし、上方の窓上限(30044.34 円)に到達することになれば、窓と株価の位置が逆転。需給的には下落しやすくなってしまう。また、寄り付きで空けた窓を大引けまで維持できれば別だが、もし、消滅した場合には、弱気相場は継続となる。本日は、①窓上限到達の有無、②終値ベースでの窓空けの有無――この2点が焦点となりそうだ。


 投資家は基本的に「弱気相場は継続している」として、「戻りスタンス」を維持するしかない。もちろん、前述のような現象が起こった場合には、その判断を訂正することになる。


 市場は基本的に手掛かり材料難だが、一部で緊急事態宣言が解除されたり、コロナワクチンの接種が始まっている。日米の中央銀行のスタンスは気になるものの、「コロナバブルはしばらく続く」との見方が底流にはある。そのような意味で今後、焦点となりそうなのが、3/19 の日銀金融政策決定会合だ。ここで「政策点検」の内容が示されると思われ、市場は明確に意思を示すことになるだろう。好感 or 嫌気、どちらかの判断を示すことになる。ここで大きくトレンドが出るかもしれない。

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