「買い先行も、上方には壁」~4/14(朝刊)
- Yasushi Kuroiwa
- 2021年4月14日
- 読了時間: 2分
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 68.13 ドル安の 33677.27、ナスダック総合指数は 146.10 ポイント高の 13996.10 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29830 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
ただ、日経平均の日足チャートでは昨日、上方の壁が上昇を阻止する形。上ひげが出現しており、上方に壁が存在していることを示唆している。強弱の分岐ラインである前回の窓上限(29786.06 円)にも終値ベースでわずかに届かず、チャートの「弱気形状」は継続。株価は下落しやすい状態にあるようだ。

本日は買い先行となることで、改めて上方の壁を試しに行くことになるだろう。ただ、基本的には「ボックス相場」であり、早々に上値を抑えられる可能性は高い。再び強弱の分岐ライン(29786.06 円)を終値ベースで越えられなかった場合には、改めて弱気相場が意識されることになる。
そのようななか外国為替市場では円高がやや進んでいる。1ドル=109 円付近での推移となっており、国内輸出関連株には上値の重しとなりそうだ。ナスダック上昇でハイテク株は買い先行になると思われるが、同時に足を引っ張る要素も出てきている。そのようななか、ビットコインの最高値更新、特別買収目的会社(SPAC)の過度な乱立。バブル崩壊の前兆のような現象が起きており、この点には投資家は注意する必要があるだろう。コロナ禍で中央銀行が過度な流動性をもたらしている。その崩壊のタイミングは意外と近いかもしれない。
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