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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「買い戻しが優勢、ちょっとした違和感も・・・」~4/22(夕刊)

 本日の日経平均は 679.62 円高の 29188.17 円で取引を終了した。朝方から堅調スタートとなり、その後はさらに上値を試す動き。幅広い銘柄に買いが入り、上値を追う動きとなった。海運や鉄鋼、機械などの景気敏感株に買いが入り、全体相場を押し上げた。また、東京エレク(8035)やアドバンテスト(9983)などの半導体関連銘柄も急上昇。ハイテク株上昇の牽引役となった。


 日経平均の日足チャートでは、窓を空けて上昇。買い一巡後はもみ合い相場となる場面もあったが、「下方の窓埋めはない」との見方が広がり、上方の窓に引っ張られる形となった。


 上値メドとなっていた窓上限(29014.36 円)を突破したことで、先高観の強いチャート。28400 円を下限とした壁の存在も確認されており、「ボックス相場は継続」ということになる。今後はさらに上方の窓(29361.28 円―29530.84 円)を目指すことになり、短期的には 350 円程度の上昇余地がある。

 ただ、東証一部の売買代金は2兆 3000 億円程度であり、商いはまったく盛り上がっていない。買い戻しが主導したこともあって、上値を積極的に買っていく可能性は低いだろう。需給要因によって上方の窓埋めの可能性はあるが、この上昇は「余韻」にすぎない。


 本日の上昇は昨日の日銀 ETF 買いによる安心感が主導したようにも見える。前日の急落によって、市場には「ステルス・テーパリング(こっそりと緩和縮小)」説がくすぶっていた。それが一蹴されたことで、売り方勢が一斉に買い戻しに動いたのだろう。


 投資家はチャートが「強気形状」に変化したことで、再び「買いポジション」に転換する必要がある。当然、このサインに従うことになるのだが、チャートの「違和感」はまったく否めない。「ダマシのダマシ」となる可能性は十分に残されているのだ。とりあえずは永守会長のお言葉でも、ありがたくいただくことにしよう。


<マーケット・ストーリー>

 ポキッと折れた音は杞憂に終わったようだ。セーフティーマットが敷かれたことで、乗員もちょっとした安心感。「最悪、死なない」という雰囲気が支配的となった。この後、エライ人の場内アナウンスがあるらしい。それをありがたく頂戴することにしよう。

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