本日の日経平均は 185.09 円安の 28598.19 円で取引を終了した。朝方はもみ合いスタートとなったものの、その後は徐々に下値を試す展開。積極的な押し目買いが入らず、ズルズルと下落幅を拡大させる展開となった。
日経平均の日足チャートでは、ローソク足で陰線が出現。先週末の上ひげに対する反動が出ており、自然な動きであると言える。基本的には買い手掛かり材料に乏しく、株価は下値を試しやすい。今晩の米国株市場が休場ということも、海外投資家の買いを手控えさせているようだ。

市場が気にしているのが、足元のコロナ感染と政治の不透明感だろう。オリンピックの一部が無観客となる可能性はあるが、選手団・関係者がウイルスを持ち込む危険性は十分にある。もし、「オリンピック感染」ということになれば、現政権の政治責任は免れないだろう。足元の都議選では与党が敗北しており、国民の関心が高いことがうかがえる。秋の総選挙で波乱が起これば、即座に株価は「下方向」で反応することになるだろう。
そのほか、気になるのが、10 月の日経平均の算定・選定に関するルール変更だ。現時点で詳細は分からないものの、これまで一部の値がさ株のウエイトが高いことが指摘されてきた。本日はファストリ(9983)が 2%、中国での除外報道が懸念されているソフトバンクG(9984)が 5%の下落となっており、全体相場の足を引っ張っている。今後も日経平均を執拗に押し下げる効果があると思われ、投資家は十分な注意が必要だ。
<マーケット・ストーリー>
今度こそ本当にバランスを崩している。ユニクロの服を着て、ソフバンの携帯を持っているというだけの理由なのか――。
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