昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 123.04 ドル安の 34077.63、ナスダック総合指数は 137.58 ポイント安の 13914.76 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29365 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になりそうだ。もみ合い相場からやや下落歩調を強めることから、明確に下値を試す動きになるだろう。その際、目標となるのが、下方に位置しているファンダメンタルズの壁②。短期的には 500 円程度の下落余地がある。場合によっては本日中にも到達するだろう。
外国為替市場では円相場が上昇。1ドル=108 円台前半での値動きとなっている。輸出関連株には売り圧力がかかりそうだ。また、国内では新型コロナウイルスの拡大が顕著となっており、大都市圏で「緊急事態宣言」も発出されそうな流れとなっている。経済への悪影響は避けられそうもなく、株価の強い重しとなりそうだ。さらに、自民党の二階幹事長から再び「オリンピック中止」発言が出ており、それも心理的な重しとなりそうだ。投資家は売りポジションを持ったまま、どこまで下がるのかを見極める局面となる。
ただ、やや長い目で見た場合、「ボックス相場」が継続している可能性が高い。下方の壁ではいったん下げ止まるほか、本日、空けた窓に短期的に引き寄せられやすくなる。売り一巡後はリバウンドを探る動きもみられ、押し目買い意欲の強さを示唆することになるだろう。 投資家は「どの程度、相場が弱いのか?」を確認する一日となる。
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