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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「軟調スタート、将来的な下放れに備える」~7/30(朝刊)

 昨日の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株 30 種平均は 153.60 ドル高の 35084.53、ナスダック総合指数は 15.68 ポイント高の 14778.26 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27730 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 昨日の日経平均は堅調な値動き。リバウンドを試す動きとなっており、一定の買い安心感が漂っている。しかし、チャートの弱気形状は維持しており、どうしても売りが出やすい。短期的な上値メドは上方の窓となっており、これが上値を押さえそうだ。

 基本的に買い手掛かり材料が乏しく、時間の経過とともに、徐々に売り圧力が強まってきそうだ。本日は週末、そして月末ということもあり、投資家が様子見ムードを強めやすい。東京の感染拡大への懸念、そして4府県に緊急事態宣言が発令される見通しとなっており、経済への影響は避けられない。オリンピックの強行、それに伴う政権支持率の低下も予想され、市場は嫌気売りを出しやすい。投資家は「売りポジション」を維持し、「将来的な下放れ」に備える場面となる。


 「窓・壁・軸理論」では下方のテクニカルの壁の存在が焦点となりそうだ。一応、足元の下げ渋りはこれが存在していることを示しているが、同時に消滅の危機に瀕している。もともとこの壁は日銀 ETF 買いによって生じているもの。同時に「買うであろう」という思惑も壁の存在に寄与しており、どうしてもそれが不透明になってきている。「日銀が買わないのならば消滅」が自明の理であり、相場もそのように動くだろう。投資家は改めて相場の急変に注意すべき局面である。

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