昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 65.38 ポイント安の 35228.81、ナスダック総合指数は 177.36 ポイント安の 14442.27 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27795 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは、長い下ひげが出現。押し目買い意欲の強さを示唆している。本日は軟調スタートとなることで、このひげを試しに行く流れになりそうだ。ただ、窓空け下落のような明確な売りサインは出ないと思われ、強気相場は継続。最大で下方の窓下限(27284.47 円)までの下落余地があるものの、そこでは押し目買いが優勢になりそうだ。
本日は年度末の最終売買日である。お化粧買いへの期待はかかるものの、総じて機関投資家の動きは鈍くなりそう。明日には日銀短観、米雇用統計を控えていることもあり、「経済指標を見極めたい」という動きもある。明日には名実ともに新年度相場入り。「今日、慌てて買わなくてもいいだろう」という流れになりそうだ。
そのようななか、ロシア・ウクライナの停戦交渉は、「何かしらの合意がある」との見方で進んでいる。一部、ロシア軍の後退も伝えられており、ちょっとした「成果はある」のだろう。市場にとっては関心が徐々に薄らいでいく流れ。材料としての織り込みも進むことになり、日米の金融政策に視線が向けられることになりそうだ。個人的に注目しているのが、日本のインフレ率。4 月になれば「値上げラッシュ」が予想され、消費者物価への影響も大きくなりそう。これが長期的なインフレ、円安をもたらし、株式相場にプラスに作用しそうだ。投資家は軟調に推移する場面があれば、積極的に押し目買いを入れていきたい局面である。
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