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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「軟調スタート、本格売りの可能性も・・・」

昨日の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株30種平均は44.81ドル高の29483.23、ナスダック総合指数は103.11ポイント高の11904.71となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は25475円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、わずかに窓を空けて下落。下方の窓の大半を埋めたことで、一定の調整一巡感が漂ったものの、完全には戻り切らなかった。「相場の弱さ」を示すものであり、一応、警戒する必要があるだろう。


焦点となるのは、上下の窓をどのように埋めるのか――本日は軟調スタートとなることから、下方の窓が「先」ということになる。昨日の下ひげをブレイクすることが予想され、相場の弱さを改めて露呈することになるだろう。投資家は「打診売り」から「本格売り」へとシフトせざるを得ないかもしれない。


相場の弱さの原因となっているのが、やはり新型コロナの感染拡大だ。ワクチン開発への期待は根強


いものの、どうしてもそういった懸念が優勢となってしまっている。具体的な時短、自粛要請は控えら


れているが、「マスク会食」を勧めるなど、やや「疑問符」が多い政策が横行している。客としては「マスクするぐらいなら、自宅で飲むわ」ぐらいに思っている人が多く、飲食店への影響は避けられないだろう。


あと、気になるのが円高の進行だ。1ドル=103円台に突入しており、さらなる円高に対する警戒が強まっている。「米株安、円高」が同時進行で起これば、日本株を取り巻く環境はさらに悪化す


る。そういった危険信号も灯っている。




 本日は3連休前で閑散商いが予想される。「とりあえずリスクを回避しておこう」という動きが出るかもしれず、その点は十分に注意をしておきたい。

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