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「軟調スタート、窓下限との攻防を見極め」~2/4(朝刊)

執筆者の写真: Yasushi KuroiwaYasushi Kuroiwa

 昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株30種平均は36.12ドル高の30723.60、

ナスダック総合指数は 2.23 ポイント安の 13610.54 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28595 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はやや軟調スタートを想定。下値を試すと思われる。


  日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。焦点となっていた窓上限(28542.00円)を終値ベースで突破しており、先高観が強まっている。足元の急落が短期筋の振るい落としとなり、今後は上昇突破する流れとなりそうだ。今はその「準備段階」であり、売り物をこなす局面になると思われる。



 本日は軟調スタートとなることから、「上方の壁」に敬意を払った動きと理解できるだろう。短期的には下方の窓(28379.31 円―28402.30 円)を埋めやすく、同時にこれが有効な「下値支持帯」として機能しそうだ。この付近では押し目買い意欲が強まると思われる。


 ただ、ひとつ懸念材料となるのが、昨日の上昇が「ダマシ」となったパターンだ。終値ベースで窓上限は突破したものの、上方の窓を完全に埋める形となっている。逆に下方に「5つの窓」を残す格好となっており、需給的にこれらが株価を引っ張りやすい。一転して下落パターンに突入する可能性があり、その点は注意する必要があるだろう。


 その際の強弱の分岐ラインとして意識されるのが、下方の窓下限(28379.31 円)である。これを終値ベースで下回った場合には、再び弱気形状へと転じる。逆の言い方をすれば、これを終値ベースで死守している限り、「強気相場は継続」となる。投資家は「買いポジション」を持ちながら、この「窓下限との攻防」を見極める局面となる。

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