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「軟調スタート、米トリプル・ブルーを警戒も・・・」~1/5(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株30種平均は382.59ドル安の30223.89、ナスダック総合指数は189.59ポイント安の12698.45となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は27090円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 米国株が下落したのは、ジョージア州の上院決選投票で民主党が優勢になっているから。仮に2議席ともに勝利した場合には、副議長を含めると過半数に達することになる。これでトリプル・ブルー(民主党が大統領、上下院の3つを制すること)が完成することになり、議会で増税しやすくなるとの見方だ。株式市場はこれをネガティブに捉えており、足元の株安で反応している。


 あとは新型コロナウイルスの感染拡大だ。南アフリカの変異ウイルスの一部にワクチンが効かないとの見方があり、専門家が危惧している。もちろん、薬品会社では「6週間ほどで開発が可能」としているが、実質的に「いたちごっこ」となっているのが現状だ。また、週内にも首都圏で緊急事態宣言が発出されるとの見方があり、こういったことも日本株の警戒材料とされそうだ。


 

 日経平均の日足チャートでは昨日、長い下ひげが出現。下方の窓埋めを拒否しており、相場の強さを示唆している。本日は売り先行となることで、場合によってはこの下ひげをブレイクするかもしれない。それでも下方の窓さえ割り込まなければ、これが有効な下値支持帯として機能。ここで押し目買いが入ってくると思われる。投資家は引き続き「安いところは買い」というスタンスを維持しながら、「上目線」で対処するようにしたい。

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